なぜ人は恋に落ちるのか、そして盲目になるのか。
これらの仕組みが分かると恋愛上手になるかも知れませんよ
恋愛は「脳や心身」にとって最高の薬
前頭眼窩皮質とは眼窩(眼球を覆う骨)の上にある脳の部位で、脳全体の中でも特に高度な働きをしています。恋愛をすると、この部位が活性化します。
前頭眼窩皮質が活性化することでこのHPAアクシスから、いくつかのホルモンが分泌され、それらが“恋愛ホルモン”と呼ばれています。
女性ホルモンや男性ホルモンが分泌され、心臓や内臓の働きにまで影響します。そして、こうした性ホルモンの働きによって脳細胞自体も活性化されるので、いわゆる“若々しさ”を得ることができる
恋愛中というのは、麻薬をやっているような状況を脳内に作り出す
恋愛をすると快感や幸福感を味わうことができ、気分が高揚するのはPEA(フェニールエチルアミン)が大量に脳内に分泌されるからと言われています
数種類の脳内物質は、精神をハイにし通常とは異なる精神状態へと導きます。それがいわゆる『恋わずらい』の状態。『恋わずらい』には中毒性もあるようです。失恋をした人がこの世の終わりのごとく泣き狂うのは、麻薬を断った薬物中毒者が禁断症状に苦しむのと同じ状態。
恋愛中の脳とコカイン中毒者の脳をMRIでスキャンし、比較してみました。すると、驚くべきことに両者にはこれといった違いが見当たらなかった
ドーパミンの大量分泌で快楽や悦びが感じられると、 「扁桃体・頭頂側頭結合部」の動きを鈍化させます。 すると、批判や正確な判断ができなくなります。
男女がすれ違う理由は「脳の違い」
男性は「島皮質」の活動が活発になります。ここは視覚に関係する場所で、 男性は恋をすると「視覚」を活発に働かせます
一方、女性の脳は「帯状回」の活動が活発になります。 ここは、「記憶」を司る場所です。これは男性が責任を持って、自分を大切にしてくれるかどうか判断するため
体を求める男性と、心を求める女性との間にすれ違いがおきるのはこの為。こうした男女の違いは、長い狩猟採集時代の遺物ではあるが、無意識のなかに深く根ざしており、日常生活のなかで深刻な影響を与えやすい
恋愛脳の育成が大事です
前頭前野の中心部は、共感脳と言われ、相手の感情に共感する能力を生み出す機能を備えています。
恋愛脳を活性化させるには、セロトニン働きを活性化させます。決め手は、規則正しい生活、リズム、呼吸、姿勢、涙の五つに集約されます。
恋愛を長続きさせるには、出会って盛り上がった時に分泌されるホルモンと、長続きさせるホルモンとの受け渡しが一番重要
恋は、異性に対する緊張感をきっかけに、PEAがたくさん分泌されて始まります。でもそう長い間、緊張状態が続いては神経がもちません
恋愛初期にPEAが大量に分泌され徐々に減少しますが、そのかわりβエンドルフィンの分泌が増えてきます
恋愛が長く続かない、それは同じ相手だとPEAの量が減ってしまうからであってβエンドルフィンに移行する前に脳がPEAの快感を欲しがり次の相手(初期状態満タンのPEA)を求めてしまう傾向があるから
恋を長続きさせてくれる「βエンドルフィン」とは
魅力的な異性がいても「自分にはこの人しかいない!」と思うのがβエンドルフィンの効果。つまり、恋愛を長続きさせるためには、PEAからβエンドルフィンに移行する必要がある
恋の賞味期限(恋人なら3カ月、夫婦なら3年が目安)が過ぎても愛情が続く場合は、βエンドルフィンが二人の幸せをキープしてくれている
βエンドルフィンの多いパートナー同士でマッサージしあうと、より効果的です。性行為の後の、うっとりした幸福感は、βエンドルフィンが出ているそうです
「恋愛を長続き」させるコツ
ワクワクしながら何か新しいことを一緒に試みることによって、夫婦の幸福感は高まる
仲良し夫婦を見てみると、映画鑑賞、スポーツ観戦、ゴルフ、スキー、旅行など二人で共通の趣味がある場合が多い。
ートナーに優しく、コミュニケーションもオープンであるということと、お互い満足するということなどが重要である