自営業者、フリーランスの収入の秘密

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収入1億だが所得500万。自営業者の年収を考える

自営業者の中には「収入が1億円。でも、所得が500万円しかない人もいます。

こんな所得500万円の自営業者と収入500万円のサラリーマンを比較したとき、「どちらも自由に使えるお金は同じ」と考える人が多いと思いますが、実は所得500万円の自営業者の方がずっと多くのお金を自由に使える可能性があるのです。

サラリーマンと自営業者は、そもそも所得の計算方法が違います。

サラリーマンの場合

会社からもらえる給与がそのまま所得となります。
控除も年末調整でされています。

個人事業主の場合

自分で事業を営んでいるわけですから、売上から経費を引いたものが所得になります。
冒頭の例のように、収入が1億円でも経費を9500万円使っていたら、 所得は500万円になるのです。

経費とは、事業を営む上で必要な費用のことです。
例えば、ネットショップを運営している自営業者の場合、商品の仕入れにかかる費用のほか、サーバーやクレジットカード決済サービスの利用料など、事業に伴う支出であれば何でも経費になります。

自営業者は生活費も経費に計上できる

所得の計算方法がこのように違うことで、実は所得が同じ金額なら、自営業者の方が自由に使えるお金は多い可能性があります。

その理由は、生活費の一部も経費として計上できるからです。例えば、自宅を事務所として使っている自営業者は、地代家賃、水道光熱費、通信費などの生活費の一部を経費として計上できます。

ただし、経費にできるのはあくまで生活費の一部です。全てを経費にするのは税務署が認めません。経費に計上可能な生活費は、「家事案分」という特殊な計算方法で決まります。

地代家賃で具体的に計算してみましょう。地代家賃の場合、業務に使用する面積や時間を基に案分します。面積で案分すると、家賃が10万円で面積の30%を事業に使うなら、3万円を経費として計上できます。また、時間で案分するなら、1日8時間労働だとすると約3万3000円を経費にできます。

また、仕事で使うパソコンやスマートフォンを買ったら経費として扱えますし、取引先や仕事仲間との飲み会の費用は交際費として経費に含まれることが多いです。

このように自営業者はサラリーマンと違って、生活費の一部を経費として支払った後の金額が所得になります。そのため、所得が同じ場合は、サラリーマンよりも自営業者の方が自由に使えるお金が多いケースがほとんどなのです。

ただし一般的には、サラリーマンと比べると自営業者の収入は先読みできません。
大きく増えることもあれば、極端に減ってしまうこともあるでしょう。婚活で自営業者と出会うことがあれば、そうした自営業者の事情を理解した上で、真剣に交際していくべきかどうかを考えるようにしてください。

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