紅茶のすごい成分とは
紅茶にはポリフェノール・カテキンという成分が含まれています。ポリフェノールとは単独の物質ではなく、ポリフェノール類と呼ばれる何種類もの物質の総称を言います。
お茶にはタンニン、カテキン、フラボノイド、などのポリフェノールが70種類ほど含まれていていますが、紅茶には含まれる成分が多く話題になっています。
赤ワインやココアにも、ポリフェノールが含まれていますが、飲み過ぎるとアルコールや糖類を一緒に取り入れてしまう欠点があります。
フランス人が、ヨーロッパのなかで一番心臓病の死亡率が低いのは、赤ワインをたくさん飲むためという学説が発表されています。しかし、フランス人は肝硬変やすい臓病の死亡率が世界で最も高い国となっています。
紅茶にはこういった欠点がなく、しかもノンカロリーという長所があり、いくら飲んでも体に対する心配がありません。
朝に紅茶を飲むことで3つの良い効果
朝に紅茶を飲めば、リラックスした時間を過ごせて、さらにメリットがあります。
メリットを3つご紹介します。
糖分を分解する
紅茶に含まれる紅茶カテキンには糖分を分解する働きがあり、クッキーやパンなど糖分中心の朝食にもぴったり。また朝の通勤などの食後の消費効果を高めてくれます。
集中力アップ
紅茶に含まれるカフェインの作用は、気持ちを落ち着かせるリラックス効果があるテアニンの作用でよりマイルドになります。心と頭をすっきりと集中力を高めてくれます。
体温を上げ代謝を高める
体温が低い朝に体を温め、代謝を上げてくれます。ダイエットや冷え対策に生姜やはちみつを加えても美味しくいただけます。
朝におすすめの生姜紅茶の効果
生姜紅茶で冷え性対策
生姜紅茶の効能の中でも代表的なものの一つに、身体を温めてくれる効果が挙げられます。
しょうがに含まれる辛み成分には、身体の新陳代謝を活発にして血行をよくする働きがあることから、身体を温めて血行不良による冷え性を改善すると言われています。
生姜紅茶ダイエット
生姜紅茶ダイエッは、肥満の原因の一つとされる身体の冷えを解消することで、代謝を上げて糖分や脂肪の燃焼を効率良くして痩せやすい体質にし、余分な水分を身体から排出することで、むくみを解消するというものです。
しょうが紅茶ダイエットでは、特に下半身太りに悩まされている人に効果的であるとされています
風邪の予防・改善、咳や喉の痛みを緩和
生姜紅茶には先に述べたように身体を温める効能があるのですが、他にも発汗作用があることから汗をかくことで、熱を下げる解熱効果もあり、風邪の引き始めの症状改善などに有効な作用を発揮してくれます。
また、生姜には咳を鎮めたり、痰を切りやすくするといった効能があることから、風邪や気管支炎などに対する漢方薬の構成生薬としてもよく使われています。
それと、生姜と紅茶はそれぞれ殺菌作用があることから、風邪やインフルエンザの予防に生姜紅茶は役立つ飲み物と言えます。
効果的な朝の生姜紅茶の作り方
紅茶は、茶葉でもティーバッグでも紅茶の効能は変わらないので、どちらを使っても構いません。
温度も80℃以上が望ましいといえます。
紅茶を蒸らす時間はだいたい3分くらいです。
ティーバッグなら1分くらいでも十分でしょう。
短い時間で効果的にテアフラビンを抽出したいのであれば、お湯は高い温度の方がよいといえます。
低い温度で入れてしまうと、テアフラビンの抽出に時間がかかってしまい、抽出量が少なくなるか、紅茶が濃くなりすぎて飲めなくなってしまいます。
次に生姜です。
生姜は皮のすぐ下に栄養があるので、最も効果がある方法としては剥かずにすりおろしすぐに紅茶に入れます。
紅茶1杯に対して、生姜を小さじ1杯から2杯入れます。
お好みによって甘味をつけても構いません。
ジンゲロールは空気中に放置すると、酸素と結びついて酸化し、減少します。
3分の放置でジンゲロールは半分まで減ってしまいますので、飲む寸前に生姜をすりおろすのがベストといえます。
チューブ入り生姜は、原材料に生姜以外の材料が使われていることがあるので、効果を期待したいのであれば、生の生姜を使ったほうがよさそうです。
生姜紅茶を飲むたびにすりおろすのが面倒だというのであれば、乾燥生姜を作る方法もあります。
紅茶を飲むときに注意すること
眠る前には飲まない
リラックスのために就寝前に紅茶を飲む人がいますが、体質によってはこれはNGです。
お茶には、テアニンというリラックス作用のあるアミノ酸も含まれているのですが、紅茶・緑茶・コーヒーなどには、カフェインも含まれています。
カフェインは、中枢神経を刺激することから覚醒作用があると考えられるため、寝付きにくい人には睡眠の妨げになることがあります
下痢をしている時に飲む
お腹の調子が悪い時に、温めようとして紅茶を飲んだりしていませんか?
一般的にはカフェインは腸を刺激するので、お腹の調子が良くない時は飲むのを控えましょう。
飲むならカフェインの少ない温かい番茶や麦茶、白湯がよいでしょう
貧血が気になる人が野菜と一緒に飲む
サラダと紅茶という組み合わせ、していませんか? これは、人によってはNGです。
鉄分には、肉や魚などにおおく含まれているヘム鉄と、野菜などに含まれている非ヘム鉄があります。
ヘム鉄は、お茶の渋味成分タンニンなどによる吸収の阻害を受けませんが、非ヘム鉄は、お茶などに含まれているタンニンと一緒にとると、吸収されにくくなります。
特に鉄欠乏性貧血の女性は、緑茶や紅茶を食中や食後すぐに摂取するのは避けた方がよいでしょう
4:空腹時に飲む
「カフェインは、胃酸の分泌を促すため、空腹時に飲むと胃壁をあらしてしまうことがあります」
空腹時は、食べ物をとったり白湯を飲んだりした後に、紅茶をいただきましょう。目覚めの一杯は、ミルクティーか、紅茶を薄めに淹れたほうが良さそうです。