正月行事のふさわしいタイミングや時期、正しい処分方法について詳しくみていきましょう。
1.初詣は松の内までに
新年になって、正月に初めて神社やお寺、寺院に参詣し、その一年の幸せを祈願することを初詣と言います。
古くは大晦日から神社で年籠り(としごもり、寝ずにこもること)をして初詣をするのがならわしでした。
初詣での時期については、時代とともに考え方が変化しています。以前、初詣は元旦だけでしたが、今は「松の内」までに行けばいいといわれています。
松の内とは
「松の内」とは歳神様が宿っている期間のことです。「松の内」の松は門松の松を指しています。
もともとは元日から1月15日までの期間を指しますが、近年は七草がゆを食べる1月7日くらいまでを指すこともあります。
大まかに、関東では1月7日まで、関西では1月15日までのことが多いと言われています。
2.門松は1月7日まで飾る
門松は、27日か28日に玄関か門の両側に飾ります。
29日に飾ると、「苦立て」となり、縁起がよくないとされます。31日に飾るのは、「一夜飾り」といって、葬儀が一夜飾りなのでという説と、誠意がないという説がありますが、神様を迎えるにはふさわしくないので避けます。
門松は歳神様を迎える目印になるもので、「松の内」が終わる1月7日まで門前や玄関に飾っておきます。しかし、土地土地によって飾る期間が違います。
3.しめ縄は1月15日の「どんど焼き」で焼く
しめ縄(注連縄)も、門松と同じように暮れの29日や31日は避けて、27日か28日に飾り、松の内まで飾ります。
しめ縄は歳神様を迎えるための魔除けの役目があります。基本的には1月7日までの期間に飾ります。七草がゆを食べた後でとりはずし、どんど焼きで燃やしましょう。
飾り終えたしめ縄は、小正月と言われる1月15日に行われるお正月の火祭り行事である『どんど焼き』でお焚き上げして頂くのが通常のようです。
ちなみに、どんど焼きや神社が行うことは、近くの神社に問い合わせるか、自治体に確認をしましょう。
もし、近くに神社がなかったり、仕事で行けないということもあるかもしれません。そんなときは、ゴミ袋に入れて捨てるのではなく、紙に丁寧に包んでから捨てるようにしましょう。
4.鏡餅は鏡開きまで
鏡餅は基本的には1月11日までの期間に飾ります。
縁起物・神様へのお供え物として飾った鏡餅を縁起を頂く為に、この鏡餅をお雑煮やお団子などで頂くのが「鏡開き」になります。
お供えしたお餅は、包丁などの刃物で切るのはご法度! 木槌などで叩いて割るようにしてください。
5.年賀状は1月7日を過ぎると「寒中見舞い」に
年賀状は松の内まで届くように出すのがマナーです。
1月7日を過ぎると、年賀状ではなく寒中見舞いになるので、間違えないようにしましょう
参考までに、寒中見舞いは立春の時期までで、2月4日の立春を過ぎた場合は『余寒見舞い』として出します。
6.1月15日までに新年の挨拶を
新年のあいさつも、1月7日の松の内までというのが一般的です。
その期間に済ませるのが難しいこともありますが、仕事関係のあいさつ回りをするときは、1月15日くらいまでに済ませるようにしましょう
7.七草粥は1月7日の朝に食べる
七草粥は1月7日の朝に食べる風習があります。
無病息災、豊年の願いを込めて食べる七草粥には、消化を助けるせりやすずな、吐き気に効果があるごきょうなどが含まれています
年末年始の暴飲暴食で疲れた胃腸をいたわり、不足しているビタミンを補うという意味もあります。
七草とは、セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロの春の代表的な七種の菜です。